2010年08月23日

出雲の国の蹈鞴(たたら)場

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 先週末から数日ほど実家のある広島まで帰省しておりましたが、是非取材を
という事で隣県の島根県は雲南市にある、古き時代の我が国の製鉄であった
「たたら製鉄」関連の展示を覗いてきました。

参考リンク・鉄の歴史村 http://www.tetsunorekishimura.jp/
 
 私が小さい頃、実家からはそれほど距離がないにも関わらず島根県にそれほど
縁がなかったのは、県境に横たわる中国山地越えの交通事情があまり良く
なかったに他ならず、当時ようやく博多まで開通した新幹線を考えると、
東京まで新幹線で行く時間とどっこいどっこいか、東京に着く方が早い位の
ものでした。しかし近年は高速道路の整備が目覚ましく、ようやく山陰側でも
日帰りで行けるようにはなったのです。

 今回は母の車を借りて島根県雲南市の吉田町(旧吉田村)まで。一番近い
高速の出口からも1時間以上かかるその場所は、今だ古い時代の山村の雰囲気を
そのまま残していました。

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 鉄の歴史博物館。このあたりで盛んに行われていた、たたら製鉄
関連の
道具や資料などが多数展示されています。たたらの詳細については
実は殆ど
知らなかったのですが、その工程は気が遠くなるような手間だという事は
よく判りました。

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 博物館の近くの寺にちょっと寄り道。木の電柱とか最近とんと見なく
なりましたね。サルスベリの花が盛りを迎えてます。

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菅谷たたら場全景

 
 今回のハイライト、菅谷たたら場は街の中心部から更に奥に入った所。何軒かの
農家がある集落の中にありますが、携帯が完全に圏外です。いけませんねー。
各社一層奮励努力セヨ!
 
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 今はもちろん使われていませんが、これが日本に現存する唯一の昔の
たたら場です。"もののけ姫"の劇中に出てきた、たたら場のモデルにもなった
とこですね。ところで私、今回いわゆる聖地めぐりばかりしてた木が・・・。

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 ここのたたら場は比較的新しい構造で、もののけ姫にあったような人力の
ふいごで炉に風を送ってたわけではなく、隣にある水車の力で風を送ってた
ようです。炉に刺さっている何本もの竹が送風管で、この竹の配置が出来
上がりをかなり左右していたとの事でした。

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 隣の水車小屋の中にはこんな装置が。これはたたら場で砂鉄から取り出された
鉄の塊を割るもので、水車の力で持ち上げられた先を尖らせた鉄の柱を落として
割るという、言わばギロチンのような構造の機械です。

 このあたり一帯は西洋式の現代的な製鉄方法が入ってくるまでは日本の製鉄を
一手に賄っていた地域なので、ここ以外にもまだ資料的施設は結構あるようです。
今回の取材はここまでですが、機会があればこのあたり、近くの石見銀山を
含めて調査に行きたいものです。
posted by キノシタ提督 at 02:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケハン/旅行・登山
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