2012年11月11日

【2012夏の思い出】秋水を見てきた。

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前回に引き続き今夏にロケット戦闘機「秋水」を見に行った件など。

(参照:三菱重工・名古屋航空宇宙システム製作所史料室) 
 
 かがみがはらを見終わった後はこの日のメインイベントである「秋水」のある場所へ。
  
 お目当ての場所、名古屋航空宇宙システム製作所史料室とは三菱重工が空自のF2戦闘機とか
作っている小牧工場の敷地内に併設してる施設です。博物館と言うよりは社内研修や資料保管の
ための場所といった方が良いかもしれません。
あくまで一企業の施設なので一応一般公開されているとはいえ、公開されているのは工場が
稼働中の月曜と木曜日のみ、しかも予約制と一般的な社会人にはなかなかハードルが高い場所
です。
 しかしここには世界中でも2機しか現存していない旧日本軍のロケット戦闘機「秋水」の復元機
が置いてあります。それだけでも是非1回は訪れてみたい所でした。
 
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 ここにはいわゆる正門というものはなく、見学者は工場脇の通用門みたいなところから
入っていきます。外には昔、自衛隊で使っていた機体が並べられています。一見すると割と
全国どこでも見られる機体ばかりですが、よく見てみるとみんな「初号機」です。
余談ですがHSS−2Bシーキング対潜ヘリに「ちどり」という通称があったのは初めて
知りました。
 
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 受付で記名をした後、まずは係の人が内部を一通り説明してくれます。そんなに広くは
ないので軽く一周の後は自由に見学です。まずはお目当ての秋水をじっくりと。何だか
人懐っこそうな感じの機首とか一見非常に可愛らしい機体ですが、実際にはかなりハード
ラックな代物です。ちょっと乗ってもいいよと言われても遠慮したいかと。
 
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 この秋水は神奈川県の方で埋まってた機体を残った設計図を使って復元したものですが
コクピットあたりとかは設計図がなかったので、アメリカにある機体をいわゆる「目コピ」した
のだそうです。そのため実機とはちょっと異なってます。
 
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 秋水のロケットエンジン。元々秋水はドイツのMe163Bのコピーになるはずでしたが、その
資料を運んでいた潜水艦が米軍に撃沈されてしまったので、かなりの資料が失われてしまい
ました。特にエンジンの資料はほぼ喪失したそうなので、僅かな資料などから独自に作られ
ました。そういう部分は全体に及んでいるので、秋水って半分くらいは国産って言っても
いいような気もします。
 
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 秋水用の燃料容器類。秋水の燃料の主成分は濃過酸化水素水と水加ヒドラジンとどちらも
劇薬なのでこのような特殊な容器が用意されたのです。

 因みに千葉県柏市の一角に今も秋水の燃料施設の跡を見る事が出来ます。とはいえ、保存
では無く放置状態なので、見つけるのはなかなか骨がおれるかと。(参考記事)
 
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 この史料室はやや詰め込み過ぎな感じで機体が置かれている間隔が狭く、写真に収めにくい
方向があるのがちょっと残念かも知れません。まあしかし贅沢言えばキリがないですな。
 
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 ここには機体の図面とか三菱が戦前から現代にかけて手がけてきた飛行機の資料が収納
されているので、国内で何かしらの機体復元などに図面を貸し出したりしてるそうです。
FSX時代のカナード付模型懐かしい。

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零式艦上戦闘機五二型。零戦は国内で何機か展示されてますが、ここの零戦は表面にシワが
殆どなくとても綺麗です。・・・なんて事を係の人に言ったら小一時間ほど自慢されてしまい
ました(笑)。零戦には三菱で生産してた機体と中島飛行機で生産してた機体がありますが
三菱製はシワが出にくいのだそうで。
posted by キノシタ提督 at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | メカ
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